2011年05月28日

中学校の林業体験

中学体験修学旅行の林業体験を担当しました。
ただ木を切り倒すだけでは、あまり学びがなく、おもしろくありません。

そこで実技の前に室内で、現場で出来る簡単な樹高測定法を考えるお題を、子ども達に考えてもらいました。

今回、私が子ども達に提示した方法は次のやりかたです。

測りたい木の根元から頂上までを短辺とする、直角二等辺三角形を考えます。
すると木の頂上を45度の角度で見上げる地点〜木の根元までの距離が、樹高と等しいことになります。(見上げる点が地面と同じ場合)
実際には地表面の高さに、目を持ってくることが出来ないので、測定地点から木の根元までの距離に、地面から目の高さの距離をプラスすると計算することが出来ます。

仰角45度を測定するための定規を、それぞれの班で作ってから測定します。

三角関数を使う手もあるのですが、精密な測定具がない場合は難しいので、このような方法を取りました。

実際に現場に出て伐採前に、班毎に樹高の測定をやってみました。
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いよいよ伐採。さあ計算結果とあっているでしょうか?
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高い所に切れ目を入れてしまったため、なかなか伐れないなあ。
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地面に付いた木を、実際に計測してみます。
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計算結果と実際の樹高が合致していた班もありました。
posted by 酋長 at 00:00| 長野 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 体験教育 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年05月27日

アズキナシの花が満開

NPOの方で借りている倉庫の近くにある木の花が咲いていました。
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幹は一見イタヤカエデに似ており、花はぱっと見てミズキにして変だなぁと思ってよく見たら、アズキナシでした。
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バラ科ナナカマド属の高木で、実がナシに似ていて小さいからそう呼ばれるのだそうです。
posted by 酋長 at 23:35| 長野 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 木のこと | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年05月25日

カエデの花

日頃気がつきにくい花の一つに、カエデの花があります。
種はプロペラ状で有名ですが、花はあまり話題に上がりません。

取引先の庭先で、咲いているのを見つけましたので、ご紹介します。
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posted by 酋長 at 00:00| 長野 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 木のこと | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年05月21日

クライミングロープの洗濯 = 命の洗濯

昨年度ずっと作業で使ってきたクライミングロープを洗濯しました。
木のヤニの薄汚れた色が落ちて、久しぶりに新品の頃の色になりました。

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命を預けるものだけに、きれいにして痛み具合をチェックします。
posted by 酋長 at 22:31| 長野 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | アーボリカルチャー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年05月07日

ある別荘オーナーの伐木失敗SOSの対応

(5月9日文章訂正)
GW中盤、ある別荘オーナーからSOS連絡を頂きました。
別荘の木を自分で伐ったところ、家の方に倒れて、辛うじて家の横の松で引っかかっているとのこと。
現地確認に行った所、斜めのカラマツが、家横の赤松によりかかって、なんとか立っている状態でした。
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(↑カラマツの上の方から伸びるロープが見えるでしょうか?
風が吹いて木が外れても、建物の方へ倒れないように、すぐにロープで応急処置をしました。)

オーナーが伐倒に使った電気チェンソーは、木に食われたままの状態でした。
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大変失礼ながら、伐倒のセオリーをご存じない伐り方でした。
このケースではけが人が出なかっただけでも幸運というべきでしょう。
伐倒方向をまったく制限できない伐り方ですので、木の重心や風圧によって、木がどちらへ倒れるか予想できません。
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私の立てた作戦は、次の図です。
(紙の大きさの関係上、木の間隔は実際より狭目に描いています。)
IMGP1361ss.jpg
@まず、カラマツを起こす方向に、牽引ロープを設置します。
このロープはなるべく上の方から引けるように、隣のクリの木の途中に支点を架け、力の方向を変えます。

Aシステムをセッティングしている途中、チェンソーの挟まっているところが外れると、カラマツが一気に倒れてしまう恐れがあります。それはとても危険なので、外れ止めのロープを、カラマツにかけます。

Bかかられている赤松のなるべく上のほうに、吊り支点(リギング支点)として、滑車(リギングブロックといいます)を設置します。これがカラマツの荷重を受け止め、ぶら下げる支点になります。

Cカラマツに端を結んだリギングロープを、Bの支点を経由して、赤松の根元に持ってきます。

D赤松の根元にはポーターラップをセットします。上から下ろしてきたリギングロープをそれに通します。(ポーターラップはリギングロープに掛かる荷重を受け止めて、ブレーキをかけるデバイスです。ポーターラップから出てきたロープを引っ張ると、ロープを動かそうという力にブレーキをかけることが出来ます。真下でロープ操作をするのは危険なので、遠く離れた所までロープを引っ張って来ています。)

※このセッティングでは、カラマツを切って短くしていくと、赤松から吊り下げることが出来ます。

E全部のセッティングが終わったら、カラマツをチェンソーで下から刻んでいきます。短くなったカラマツは上が固定されているので、だんだん立ってきます。
※この方法は元玉切りと呼ばれる方法で、危険なので安易に真似しないでくださいね。

F十分立ったところで、@で設定した牽引ロープを引っ張り、カラマツを建物の反対方向に倒します。

そのときゆっくり倒せるように、B〜Dで設定したリギングロープでスピードを調整します。

※倒れる間際に、カラマツの根元側が建物へぶつからないよう、ロープで赤松と結んで置きます。

下の写真は、元玉伐りで短くなったカラマツが、リギングシステムを介して、赤松に垂直にぶら下がった状態です。赤いロープがリギングロープで、10t位のものを吊るせる能力があります。
IMGP1185s.jpg

下の写真では判りづらいですが、赤松の根元にブレーキングデバイスであるポータラップをセットしています。(このデバイスはリギングロープを何回これに巻いたかによって、ブレーキ力を調整できる便利な道具です。)
赤色のリギングロープがカラマツの下の方を横切っている所に、カラマツの下側の動き幅を制限するロープを設置してあります。
IMGP1189s.jpg

牽引ロープを引っ張りながら、リギングロープをゆっくり緩めてやると、問題のカラマツは当初の予定通り、地面に着きました。
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チェンソーがカラマツに食われていた部分を見てください。木の重さで、チェンソーのガイドバーのロゴが転写されていました。
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他にももう一本、別の木にかかり木になっていたカラマツもありました。慣れていない方が処理すると危険なので、これも倒しました。
作業終了。

木は倒してみると、立っていた時よりも大きさを感じます。
日本中で毎年、伐採の労働災害で、死傷事故が絶えません。
くれぐれも訓練なくして、安易に木を伐ることの無い様にお願いします。

今回のケースのように失敗してしまうと、最初から伐る依頼をすることに比べて、何倍も費用がかかってしまいます。
とにかくけが人や被害が出なくて本当に良かったと思いました。
posted by 酋長 at 00:00| 長野 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | アーボリカルチャー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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